国内ミシン市場における今後の事業方針について

【2022年9月30日】

 当社は、これまで全国各地の直営支店での「訪問販売」により家庭用ミシンの普及に努めてまいりましたが、同時に販売チャネルの多様化やSNSを活用した情報発信を通じ、時流とともに様々な形でお客様と繋がりを持つようになりました。
 こうした背景から、今日の消費者の消費傾向や行動を鑑み、「訪問販売」とは異なる切り口での「家庭用ミシンの魅力」の訴求を目的として、「Bobinage(ボビナージュ)の多店舗化」「学校販売強化」を新たなビジネスモデルとして確立し、さらなる収益向上を図ってまいります。
 「Bobinageの多店舗化」では、パイロットショップである「Bobinage」の店舗展開を進め、「経験の提供」をテーマに、お客様に足を運んでいただき、ミシンに触れ、「手作りは楽しい」と感じていただける店舗づくりを進めてまいります。また、店舗での体験に加え、SNSを用いた一層の情報発信や会員限定のアプリ導入など、お家でのソーイング時間がより豊かなものとなるよう、「情報発信基地」としてオンラインでも手作りの楽しさを伝える取り組みを行います。「ミシン」をもっと身近に感じていただき、これまでミシンに興味はあったものの、一歩を踏み出すことのできなかった消費者を後押しし、ミシンユーザーの裾野拡大を図ります。
 「学校販売強化」では、教材ミシンの販売に留まらず、家庭科授業のサポートや使用方法のアドバイスといったアフターフォローにより、多くの子どもたちがミシンに「初めて」触れる機会である、家庭科教育が充実する支援に取り組みます。また、ミシンへの苦手意識ではなく、ソーイングは楽しいと親近感を感じてもらえるよう、「将来のソーイングユーザー育成」という長期的な視点からの訴求に取り組んでまいります。
 (詳細につきましては、9月30日に公表した「パイロットショップ「Bobinage(ボビナージュ)」新規店舗出店のお知らせ」および「将来のソーイングユーザー育成に向けた学校販売部の新設のお知らせ」をご覧ください。)
 以上二つの新しいビジネスモデルは、どちらもエンドユーザーへの「ミシンの販売」に主眼を置いたものではなく、一家に一台のミシンが当たり前ではない今日に、ミシンの魅力を周知することや、ジャノメブランドの認知度を高めることに注力するものです。ミシンの楽しさや魅力を感じていただいたお客様には各販売チャネルをご案内することで、当社が一体となってソーイング業界を盛り上げてまいります。
 なお、直営支店でミシンをご購入・ご愛用いただいているお客様向けのミシンメンテナンスや修理といったアフターサービスについては、全国17箇所の拠点を有するグループ会社の(株)ジャノメサービスがその業務を担い、引き続き盤石な体制でソーイングライフをサポートいたします。

以 上