当社のパインミシン「100種30型」が重要科学技術史資料に登録されました

【2023年9月14日】

当社のパインミシン「100種30型」が、独立行政法人国立科学博物館により、2023年度重要科学技術史資料(愛称・未来技術遺産)に選定されましたのでお知らせいたします。

重要科学技術史資料の登録制度とは、国立科学博物館が「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」及び「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るとともに、科学技術を担ってきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的として、2008年度より実施しています。

今回選定されました「100種30型」は、当社の前身である、パインミシン株式会社(1929年設立)時代に国産最初の標準型ミシンとして製作されました。製作にあたった小瀬(パインミシン設立時の発起人総代)は次の様に語っています。「…私ひとりで“ミシン”をつくったのではありません。日本では、私よりすでに半世紀も以前から、ミシン製造のために人知れず苦労して、酬(むく)われるところが少なかった多くの先達者たちがいるのです。これらの人びとの遺産のお陰を蒙(こうむ)って、わが国で最初の国産“標準型ミシン”を生み出すことができたのです。」

創業時に小瀬が持っていた「日本のミシン業者の技術で国産化できることを世に示す」という強い想いは、積極心―開拓魂―として次の世代に受け継がれ、今日につながっています。また、産業機器は当社のミシン生産の技術から培われた技術であり、IT事業も販売時の電算処理から始まっており、ジャノメのDNAは様々な形で受け継がれています。これからも皆様にとって便利な技術を生み出し、提供し続けられる様、邁進いたします。

パインミシン「100種30型」
パインミシン「100種30型」

<選定理由>
パインミシン株式会社(現株式会社ジャノメ)のパインミシン「100種30型」は、シンガー家庭用ミシン15種を参考に製造された。パインミシン「100種30型」は、日本において民間でほぼ初めてといえる分業量産方式を採用し、戦後、この生産方式を更に発展させ当時のGHQにも評価された「企業間分業システム」ネットワークの基礎を築いた。戦後日本の産業の発展にも多大な営業を与えた「企業間分業システム」の先駆けとなったミシンとして重要である。